「雪焼」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「雪焼」について
【表記】雪焼
【読み方】ゆきやけ
【ローマ字読み】yukiyake
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「ゆ」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「晩冬」に分類される季語
月ごとの分類
雪焼を含む俳句例
湧蓋山頂に雪焼野統ぶ/穴井湧峰
雪焼の一生砕身眦笑み/古館曹人
雪焼の男にしづかなる朝餉/有動亨
同窓会雪焼の顔遅れ来し/根岸善雄
菊池寛を好く雪焼の宿女/宮武寒々
雪焼の男いきなり歯で笑う/源鬼彦
雪焼の首を垂れて黙祷す/福田蓼汀
雪焼の顔の童らに端午の日/石川桂郎
雪焼の頼もしかりし執刀医/山田弘子
一人またひとり雪焼け鍋囲む/林佑子
雪焼の眼のよく動く刃物売/堀越胡流
山頼りかせぐ村人雪焼けて/大野林火
検証の旅に雪焼して戻り/三谷蘭の秋
雪焼の伝令笑ひ出す真昼/水野真由美
雪焼けの男いきなり歯で笑う/源鬼彦
雪焼けの顔の加はる会議室/水田光雄
雪焼の顔を揃へて下山せし/宮中千秋
酒酌むや雪焼しるき出羽の人/三嶋隆英
雪焼の顔はゞからずトランプに/森田峠
土を撒く髭の芯まで雪焼けて/久保柏村
俳句例:21句目~
皓き歯見せ雪焼の顔よく笑ふ/大原雪山
雪焼やをんな越後の山の中/佐藤惣之助
鹿撃の雪焼さらし湯浴みをり/沼澤石次
大いなる雪焼け顔の虚無主義者/望月精光
南なる故国をわらひ雪焼けなむ/石田波郷
伐採の木を選びをり雪焼けて/中田ゑみこ
老幼無し雪焼さらに炉火に映え/香西照雄
雪焼のしてもその人その眼かな/松瀬青々
病みぬけし子の青春や雪焼す/殿村莵絲子
黒牛ゐて雪焼け一家に田が湿る/桜井博道
雪焼の笑みのこぼるる八重歯かな/有泉七種
レコードかけ雪焼吾子の喉ぼとけ/河野南畦
記憶の町には雪焼の男しかゐない/鈴木伸一
雪焼けをいはれ鋸の目たててゐる/三宅草木
母のどこか掴みてどれも雪焼け子/橋本多佳子
おのれ恃めと顎のあたりが雪焼けぬ/村越化石