「四日」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「四日」について
【表記】四日
【読み方】よっか
【ローマ字読み】yokka
子季語・関連季語・傍題・類語など
・羊日(ようじつ:yojitsu)
–
季節による分類
・「よ」で始まる新年の季語
・「新年の時候」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
四日を含む俳句例
柊に夕日零るる四日かな/福島勲
四日はや猟銃音が雪に鳴る/太田嗟
西東鳶の出初や四日晴れ/金沢辰生
三日雨四日梅咲く日誌かな/夏目漱石
外国の指差す日本四日過ぐ/蛭名節昌
四日には寐てもや春の花心/立花北枝
筏など四日になりぬ隅田川/木津柳芽
鏘然と四日のピアノ目覚めたり/林翔
毛衣の四日のをんな鬼子母神/黒田杏子
四日はや霞むに似たる岳の雲/米谷静二
四日はや魔法のとけし顔洗う/岡田恵子
菱餅のそり返りたる四日かな/堅田春江
帆船に四日の風のゆきわたる/黛まどか
四日朝雨止み日比谷交差点/加藤あきと
四日より山にひゞけや湯揉唄/石田波郷
水替へて四日の水仙活け直す/大森松枝
砥に落す水清らかに四日かな/高橋冬青
高張に四日の灯あり寶戒寺/八木林之介
四日はや過ぎたりただの冬の雨/中山純子
四日はや釣堀常の日だまりに/徳永佐和女
俳句例:21句目~
三ヶ日早や過ぎ四日遅々と過ぎ/星野立子
四日果て金海鼠色なる鳥羽の空/高澤良一
御降のふりあまりたる四日かな/会津八一
水まぶし人切れ間なき四日の橋/大井雅人
おそなへに時計四日の夜の十時/上野章子
ペン先の渇きていたる四日かな/宇咲冬男
其人のすでに亡かりし四日かな/高浜虚子
線香の火をあたたかく四日かな/吉田鴻司
帰る子を四日の駅に見送れり/船坂ちか子
四日はやつぶやき癖の厠うち/小林清之介
四日はや工夫首出すマンホール/浅賀渡洋
餅網も焦げて四日となりにけり/石塚友二
四日はや常の羽織を着せられて/遠藤梧逸
合点してざぶざぶ使う四日の湯/宇多喜代子
うとうとと炬燵の妻の四日かな/今井つる女
伊良古に舞ふ四日の鳶の鷹ならず/高澤良一
酒そはぬ四日の夕餉すましけり/山田佐々子
田の池に四日の鳰のあつまりぬ/星野麥丘人
四日はや身を荒使ふ医にもどる/下村ひろし
ひょろろんと雨の四日のとんびかな/高澤良一
俳句例:41句目~
二日三日四日病む鳥声のほかはなく/石川桂郎