「藁仕事」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「藁仕事」について
【表記】藁仕事
【読み方】わらしごと
【ローマ字読み】warashigoto
子季語・関連季語・傍題・類語など
・藁打つ(わらうつ:warautsu)
・縄綯う(なわなう:nawanau)
・俵編む(たわらあむ:tawaraamu)
・筵織る(むしろおる:mushiroru)
・藁沓編む(わらぐつあむ:waragutsuamu)
・叺織る(かますおる:kamasuoru)
–
季節による分類
・「わ」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
藁仕事を含む俳句例
小六月藁打つ嫗藁の中/日野草城
焚火する為の鍋あり藁仕事/素十
藁打つや女人結界雪の中/上村占
藁打つて男が歌ふ子守唄/中村苑子
取壊すつもりの納屋に藁仕事/森田峠
空腹な冬の夕暮れ藁打てば/大井雅人
藁仕事土間は終日日当りて/熊谷秋月
鋼鉄の老人であり藁仕事/土見敬志郎
出稼の留守のわづかの藁仕事/大島鋸山
焚火するための鍋あり藁仕事/高野素十
荒るゝ日は筵戸下ろし藁仕事/大森積翠
藁仕事うしろに昼の海光り/依田由基人
藁打つや雪間の土に膝ついて/木村蕪城
藁打つ音くぐもり轍深みゆく/成田千空
いとけなき膝さしむけつ藁仕事/木村蕪城
藁仕事なくなりし父手が老ゆる/内館暁青
青鷺や音を辿れば藁打つ家/一ノ瀬タカ子
せきれいや注連の藁打つ白川女/河前/隆三
壊しては繋ぐおしゃべり藁仕事/早乙女未知
藁打つ音はじまる雪はまだやまず/大野林火
俳句例:21句目~
どびろくの酔ひにまかせて藁打てる/荒木嵐子
ひつそりと原子炉藁打つ村を消し/佐々木とみ子
漬けこみの菜を積み置いて藁仕事/長谷川かな女