季語/若竹(わかたけ)を使った俳句

俳句例:201句目~

今年竹三日見ざればよそよそし/山田みづえ

たけくらぶ吾子はあらずよ今年竹/巌谷小波

降られてはその後晴れては今年竹/高澤良一

ずんぐりとやがてすらりと今年竹/高澤良一

若竹に飯食うて居り時はづれ/阿部みどり女

若竹の風を見て居る嬰児の瞳/長谷川かな女

若竹のろうかん苔に立ちならぶ/水原秋櫻子

今年竹いつもどこかが揺れてをり/小島花枝

吹き降りの一ト日ありけり今年竹/行方克巳

今年竹白馬は粉糠だらけかな/飛鳥田れい無公

吊りそめし蚊帳の夜明けぬ今年竹/大谷碧雲居

今年竹木戸に亡母佇つおもひして/つじ加代子

惚れること惚れられること今年竹/秋元不死男

濡縁へかたむいて来し今年竹/五十崎古郷句集