「鷹匠」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「鷹匠」について
【表記】鷹匠
【読み方】たかじょう
【ローマ字読み】takajo
子季語・関連季語・傍題・類語など
・鷹師(たかし:takashi)
–
季節による分類
・「た」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
鷹匠を含む俳句例
鷹匠の蒲脛布もて足固め/関俊雄
鷹匠や人を嫌ひて吊洋燈/村上麓人
鷹匠は聞く大鷹の告白を/対馬康子
鷹匠の涕すすり込旭かな/井上井月
鷹匠は母郷の空を裏返す/平尾知子
鷹匠の系図を蔵し狩の宿/島谷王土星
鷹匠の虚空に据ゑし拳かな/橋本鶏二
初月の鷹匠町に来てゐたり/関戸靖子
鷹匠の足ごしらへの蒲脛巾/清崎敏郎
鷹匠が二人一人は鷹を手に/京極杞陽
歩きつゝ鷹匠小手を確かむる/森田峠
鷹匠の鷹を据ゑたる腕かな/清崎敏郎
遠目して鷹匠弓子掲げ立つ/加藤耕子
雪沓の鷹匠誰も跡継がず/百合山羽公
手負鳥深追ひせざる鷹師かな/森田峠
鷹匠のはしりつぎたる清水かな/徐寅
鷹匠の五十越したる寒かな/横井也有
鷹匠の声を聴きゐる槊の禽/宮田祥子
鷹匠の妻も朱綱の鷹放つ/佐藤林太呂
鷹匠の指さしこみし鷹の胸/橋本鶏二
俳句例:21句目~
鷹匠の放ちし鷹の日に光り/田中王城
ポプラ立つ土手を一列鷹匠ら/京極杞陽
三日はや鷹匠の目に戻りけり/宮坂静生
荒鷹もその鷹匠も頭巾かな/彦根-朱廸
鷹匠のまなざし眉は白けれど/清崎敏郎
鷹匠の指の撓ひし合図かな/藤田鶴之丞
鷹匠の顔せに紐を垂らしたり/橋本鶏二
鷹匠の鷹なくあそぶ二月かな/安東次男
鷹匠の日の出日の入り鷹と在り/上村占
鷹匠のひとりは風を測りをり/中村翠湖
鷹匠は風を見ることいと敏し/京極杞陽
鷹据ゑし鷹匠の目も発つ構へ/太田昌子
手に据へて鷹匠鷹と息合わす/梶田ふじ子
鷹匠の目の鋭さをもてりけり/田村ひろし
鷹匠のにぎりこぶしは鷹支ふ/阿波野青畝
鷹匠のいつくしみつゝ厳しき眼/山田凡二
翔けもどり鷹師を掴む鷹の爪/平井さち子
夕づつの野より鷹匠消えにけり/阿波野青畝
鷹匠の鷹にきびしき二た三言/坊城としあつ
鷹匠らうれしさうなるかほをして/京極杞陽
俳句例:41句目~
鷹匠の老いて威のある鷹づかひ/川津ひな子