「立待月」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「立待月」について
【表記】立待月
【読み方】たちまちづき
【ローマ字読み】tachimachizuki
子季語・関連季語・傍題・類語など
・十七夜(じゅうしちや:jushichiya)
・立待(たちまち:tachimachi)
–
季節による分類
・「た」で始まる秋の季語
・「秋の天文」を表す季語
・「仲秋」に分類される季語
月ごとの分類
立待月を含む俳句例
立待の月の芒の正しさよ/高野素十
うすうすと立待月の又雲に/村上ギン
古き沼立待月をあげにけり/富安風生
大いなる立待月の山河かな/太田寛郎
濤音のはずみ立待月のぼる/池田菟沙
立待月露けき石を照しそむ/片桐美江
立待の月や帰郷の道すがら/千原草之
立待の月得てよりの波の音/吉本和子
立待の月明りして雨が降る/高木晴子
姨捨の立待月を待ち得たり/潮原みつる
月を待つ立待月といふ名あり/高浜虚子
逗留や立待月に立ちまじり/松本たかし
雨つづく立待月もあきらめて/稲畑汀子
立待の月のかたぶく明るさよ/豊原月右
立待の月ほのかなる小雨かな/伊志井寛
立待月咄すほどなくさし亘り/阿波野青畝
立待の月に天婦羅よく揚る/長谷川かな女
暈ひろき立待月やねこじやらし/水原秋桜子
立待月かはほり飛ばずなりにけり/村上鬼城