「棕櫚剥ぐ」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「棕櫚剥ぐ」について
【表記】棕櫚剥ぐ
【読み方】しゅろはぐ
【ローマ字読み】shurohagu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・棕櫚むく(しゅろむく:shuromuku)
–
季節による分類
・「し」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「初冬」に分類される季語
月ごとの分類
棕櫚剥ぐを含む俳句例
十年の埃を吸ひし棕櫚を剥ぐ/須藤常央
棕梠高く剥ぎて北窓塞ぎけり/村山葵郷
谷空の日輪小さし棕櫚を剥ぐ/仲岡楽南
棕櫚剥ぎて峠の道の見えにけり/山口峰玉
棕櫚剥ぐと幹に掛けたる高梯子/藤松遊子
棕櫚剥ぐやまた流れきて時雨雲/中谷朔風
梯子継ぎ危く棕梠を剥ぎゐたり/兼巻旦流子
棕櫚を剥ぐ漢の貌を見てしまふ/加倉井秋を
棕櫚剥ぎて棕櫚の高さの残りけり/稲畑汀子
玄人の剥きてそつなき棕櫚の皮/後藤比奈夫
雲泛かべ高みの棕梠を剥ぎてをり/高野葛郎
剥ぐ棕櫚にこころの鷹を育てたり/河野多希女
墓域にて棕櫚剥ぐ音の透きとほる/下村ひろし
棕櫚剥ぐや古事記の川に映りつつ/加倉井秋を
ことづけを棕櫚剥ぐ人にたのまれし/大塚鶯谷楼