季語/春潮(しゅんちょう)を使った俳句

俳句例:201句目~

春潮のまぶしさ飽かずまぶしめる/中村汀女

春潮のけづれる岩のかたちかな/楠目橙黄子

恣意棄てに来し春潮のクリスタル/松本千鶴子

春潮やあとかたもなく夜は去りし/大久保和子

春潮や君抱きしめる母になる/しらいししずみ

うつむいて春潮をきく一途なる/阿部みどり女

春潮のくもり己れの眼のくもり/阿部みどり女

春潮のテープちぎれてなほも手をふり/山頭火

春の潮上げてゐるやら引いてゐるやら/高澤良一

春潮のあらぶるきけば丘こゆる蝶のつばさもまだつよからず/坪野哲久