「七福神詣」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「七福神詣」について
【表記】七福神詣
【読み方】しちふくじんまいり
【ローマ字読み】shichifukujimmairi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・七福詣(しちふくまいり:shichifukumairi)
・福神詣(ふくじんまいり:fukujimmairi)
・福詣(ふくまいり:fukumairi_)
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季節による分類
・「し」で始まる新年の季語
・「新年の行事」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
七福神詣を含む俳句例
福詣一福神は市場裏/富田直治
福詣傘構へたる坂かがり/岸田稚
言問に筏ながるる福詣/宮川貴子
七福神詣妻子を急がせて/安住敦
路地奥の海つと展け福詣/中村幸代
毘沙門で福神詣終りけり/加藤とく
七福神詣でなかばに桜餅/前田鶴子
墨汁のごとき川見て福詣/福永耕二
七福神詣衿巻深くして/小堺まさみ
言問の風に七福詣かな/上田智恵子
言問にひと息入るる福詣/前田鶴子
福詣帰路にも渡る隅田川/川崎妙子
三囲を抜けて福神詣かな/高浜虚子
木版の朱を重ねたる福詣/如月真菜
近道は干潟づたひや福詣/手島靖一
道違へ思はぬ一つ福詣/鳥越すみこ
風邪鼻の赤きも加へ福詣/宮岡計次
七福詣で三神にして舂きぬ/青木重行
不忍の鴨見て七福詣終ゆ/成瀬櫻桃子
墨東に団子買ひ得し福詣/潮/田津子
俳句例:21句目~
海猫翔くる言問橋を福詣/芳賀はな子
潮退きし磯を道とし福詣/中戸川朝人
船とがり福神詣あたゝかく/丹治蕪人
一草も踏まず七福詣かな/上田五千石
七福神詣での姉と浅草に/松崎鉄之介
七福神詣の一歩雪踏んで/能村登四郎
女ばかりバス降りて来し福詣/杉崎月香
福詣墨堤暮れてしまひけり/喜多みき子
藷焼ける五分が待てず福詣/中戸川朝人
七福神詣り納めは布袋さん/田畑三千女
福詣で一寺に二福得てたのし/大橋宵火
福詣めぐり来し杖ぬぐひけり/坂本朱槿
風つよき磯を伝ひて福詣/長谷川浪々子
七福神巡る舟つく入江あり/長谷川久代
七福神巡りのバスが停まる寺/高澤良一
七福詣して来て風邪を授かりぬ/富安風生
七福神詣での茶湯を賜ひけり/磯貝碧蹄館
七福神詣での蕎麦を啜りけり/星野麥丘人
いくたびも乗り継ぐ岬の福詣/五十島典子
川沿ひに江戸の名残りの福詣/神谷編集子
俳句例:41句目~
七福神めぐり了んぬ日和得て/水原秋櫻子
七福神めぐり詣でて日暮れけり/藤松遊子
福神詣をんなはいつも袋持ち/鍵和田ゆう子