俳句例:101句目～
しやぼん玉届かぬ想ひ飛ばしけり/渡部/恭子
しゃぼん玉いつしかわが子遠くなる/山本静桜
しやぼん玉消える向うに飢餓の子等/小林正子
しやぼん玉吹きつつ風を連れありく/行方克巳
消ゆるゆゑ吹いてをりたる石鹸玉/後藤比奈夫
ぼうぼうと老いの童謡しゃぼん玉/八木三日女
ゆがみたるときの七色しやぼん玉/片山由美子
しゃぼん玉吹きつつ風を連れありく/行方克巳
しやぼん玉ふはりと山を映しけり/澤井悠紀子
子は飽きて母はまだ吹くしやぼん玉/内田美紗
しやぼん玉上手に吹いて売れてゆく/島田みつ子
しやぼん玉夕日を入れしまま消えぬ/加藤瑠璃子
しやぼん玉独りが好きな子なりけり/成瀬櫻桃子
しやぼん玉こゝろもとなくふくれけり/日野草城
しやぼん玉願かけすぎしいびつかな/鳥居美智子
しやぼん玉ゆっくり吹けば邑ひろがる/秋武久仁
しやぼん玉吹いてみづからふりかぶる/橋本多佳子
かぎりなく出てしやぼん玉落ちて来ず/橋本多佳子
しやぼん玉ふく陳さんのフィアンセと/夏井いつき
