「佐保姫」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「佐保姫」について
【表記】佐保姫
【読み方】さおひめ
【ローマ字読み】saohime
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「さ」で始まる春の季語
・「春の天文」を表す季語
・「三春」に分類される季語
月ごとの分類
佐保姫を含む俳句例
佐保姫と坂東太郎接吻す/田辺花
佐保姫に山童の白にぎりめし/大串章
佐保姫の梢を渉る落花かな/日野草城
佐保姫の胸乳の形に春の山/松瀬青々
佐保姫も襷かけゝん草の餅/尾崎紅葉
佐保姫の海を渡りしのちの恋/栗田恭子
佐保姫の砧をかくす舟の小屋/星野紗一
佐保姫の裾にかくるゝ雉子哉/松瀬青々
佐保姫の解きし帯かも虹淡し/橋本榮治
佐保姫の誰を召すとや呼子鳥/巌谷小波
佐保姫の鈴鳴る水の斑雪山/山上樹実雄
佐保姫を迎へに出づる帆船か/大島民郎
釣釜や佐保姫という萌黄菓子/森田金峰
佐保姫に白き奥嶺のいつまでも/大島民郎
佐保姫の海より来たる素足かな/大屋達治
佐保姫の眼をきれ長に風吹ける/今瀬剛一
先達てお目に掛かれり佐保姫に/高澤良一
佐保姫に召さるゝ妹のわかれかな/日野草城
佐保姫の先触れや雨こまやかに/小澤満佐子
佐保姫の衣ずれよと病母抱き起す/渡辺恭子
俳句例:21句目~
約束もなく佐保姫に逢ひにゆく/今井杏太郎
佐保姫のまばたきほどの雪降りぬ/池亀恵美子
佐保姫の轅たつらむけさの松/京-松笛/元禄百人一句
佐保姫の別れかなしも来ん春にふたたび逢はんわれならなくに/正岡子規