「落鰻」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「落鰻」について
【表記】落鰻
【読み方】おちうなぎ
【ローマ字読み】ochiunagi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・下り鰻(くだりうなぎ:kudariunagi)
–
季節による分類
・「お」で始まる秋の季語
・「秋の動物」を表す季語
・「晩秋」に分類される季語
月ごとの分類
落鰻を含む俳句例
川甚の古き暖簾や落鰻/多田香澄
簗の簀の光琳波に落鰻/新村寒花
落鰻落ちゆく芦の無尽蔵/石田勝彦
周防灘青し鰻の落ちそめて/大島民郎
宮川の簗にかゝりし落鰻/竹内/一芝
海のどのゆつくり沈む落鰻/西本一都
砂川やありあり見ゆる落鰻/籾山梓月
簗まろぶ胡桃の中の落鰻/水原秋桜子
簗を越すほどの水出て落鰻/服部圭佑
落鰻瀬音に追はれ安からず/鈴木左右
虫絶えて簗に雨ふる落鰻/水原秋桜子
籠のぞく夕日明りに落鰻/秋元不死男
松島やきのふ来たるに落ち鰻/萩原麦草
簗の上にかゝりてこたび落鰻/大橋敦子
一と夜さに落ちし鰻と思はれず/梶原転石
夜や冷ゆと下り鰻を待ちてけり/太田鴻村
ひき揚げしどの落鰻鳴きてをり/つじ加代子