「二重回し」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「二重回し」について
【表記】二重回し
【読み方】にじゅうまわし
【ローマ字読み】nijumawashi
子季語・関連季語・傍題・類語など
・回し(まわし:mawashi)
・とんび(とんび:tombi)
・インバネス(いんばねす:imbanesu)
・マント(まんと:manto)
・釣鐘マント(つりがねまんと:tsuriganemanto)
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季節による分類
・「に」で始まる冬の季語
・「冬の生活」を表す季語
・「三冬」に分類される季語
月ごとの分類
二重回しを含む俳句例
越人に二重廻しや春の雪/齋藤玄
久に逢ふ二重廻しも鬼夜かな/緒方敬
人黒く二重廻しの蹲り会ふ/石田波郷
妓を拉す二重廻しや梅屋敷/夏目漱石
振返る二重まはしや人違ひ/正岡子規
二重廻し夕映電車来て消えぬ/石田波郷
二重廻し着て蕎麦啜る己が家/石塚友二
二重廻し重し亡父の年辿る/百合山羽公
末黒野に二重廻しの裾ひきずる/細見綾子
二重廻し子に慕はれてゐたらずや/清水基吉
紳士らしき掏摸らしき二重まはし哉/正岡子規
二重まはしを買ひ得ずして其俗を笑ふ/正岡子規
背に老いのはやくも二重廻しかな/久保田万太郎
苦をつゝむ二重廻しをまとひけり/久保田万太郎
父老いぬ二重廻しの裾のはね/汀女せん/吉屋信子