「夏手袋」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「夏手袋」について
【表記】夏手袋
【読み方】なつてぶくろ
【ローマ字読み】natsutebukuro
子季語・関連季語・傍題・類語など
・夏手套(なつてぶくろ:natsutebukuro_)
・レース手袋(れーすてぶくろ:resutebukuro)
・網手袋(あみてぶくろ:amitebukuro)
–
季節による分類
・「な」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「三夏」に分類される季語
月ごとの分類
夏手袋を含む俳句例
一日の夏手袋の汚れ易す/浜川穂仙
夏帽子夏手袋と卓の上に/椎橋清翠
彼の女夏手袋の大ボタン/高濱虚子
船を訪ふ夏手袋の女かな/山本暁鐘
鞍馬道夏手袋の白さかな/吉井幸子
墓に置く夏手袋の翔ぶかたち/石嶌岳
母に振る夏手袋の白き手を/三橋鷹女
あざやかな夏手袋の印象よ/成瀬正とし
夏手袋して個展のテープ切る/橋本對楠
夏手袋ふかくまじはる友ならず/及川貞
夏手袋純白の刻たいせつに/猪俣千代子
手の内は夏手袋に秘めしまま/木寺仙游
機土にて人立てばある夏手袋/横山白虹
濃かりしは夏手袋の縫目かな/後藤夜半
罪とは何夏手袋に聖書耀る/秋元不死男
夏手袋に透く手美し脱ぎてもか/辻井夏生
メニュー見る夏手袋を脱ぎ乍ら/島田摩耶子
夏手袋に芯となる手のしあわせか/寺田京子
夏手袋望郷のいづみ揺れやまず/柴田白葉女
スチュワーデス夏手袋の手を振れる/田中冬二
俳句例:21句目~
水テルの灯掴みて出でし夏手袋/長谷川かな女
夏手袋はづせばしぼんでしまひけり/蓬田紀枝子