「水草紅葉」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「水草紅葉」について
【表記】水草紅葉
【読み方】みずくさもみじ
【ローマ字読み】mizukusamomiji
子季語・関連季語・傍題・類語など
・萍紅葉(うきくさもみじ:ukikusamomiji)
・菱紅葉(ひしもみじ:hishimomiji)
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季節による分類
・「み」で始まる秋の季語
・「秋の植物」を表す季語
・「晩秋」に分類される季語
月ごとの分類
水草紅葉を含む俳句例
先生は誤解恐れず菱紅葉/辻桃子
竜安寺池半分の菱紅葉/高濱年尾
菱紅葉水一枚も枯れ兆す/能村研三
首洗ひ池の萍紅葉して/有川/淳子
お茶室の真下の水や菱紅葉/高木晴子
五年後の恨み水草紅葉かな/田中信克
揺れやすきところより萍紅葉/檜紀代
菱紅葉鶺鴒おりて水を浴ぶ/木津柳芽
隠り沼の浮草水草紅葉かな/岡田日郎
鯉の口水草紅葉にぎやかに/安斉君子
巴劣守地那渦巻ク萍紅葉アリ/宮崎二健
濯ぎ女に萍紅葉しはじめぬ/加藤三七子
鯉の背の浮み出でたり菱紅葉/高浜虚子
いたづらに菱紅葉しぬ落城史/阿波野青畝
きらめきて萍紅葉はじまりし/深見けん二
塔をうつす水の萍もみぢかな/稲垣きくの
水草紅葉朝日に溶けてしまいそう/赤田道
足守川水草もみぢ錆びいろに/柴田白葉女
軽食の午後見て水草紅葉かな/能村登四郎
からまりて水草紅葉の根暗がり/佐々木六戈
俳句例:21句目~
みづうみや水草紅葉も枯れそめて/草間時彦
水草紅葉堀千年の思惟ふかむ/鍵和田ゆう子
水草紅葉広瀬となりて川やさし/山田みづえ
菱もみぢ被きて鮒の釣れきたる/蓮尾あきら
ずたずたであるほど晴れて菱紅葉/増田まさみ
水草紅葉沼のいろはにほへとかな/山田みづえ
水草紅葉言葉はそこへ置きざりに/山田みづえ