季語/水鉄砲(みずでっぽう)を使った俳句

「水鉄砲」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「水鉄砲」について

【表記】水鉄砲

【読み方】みずでっぽう

【ローマ字読み】mizudeppo

子季語・関連季語・傍題・類語など

季節による分類

・「み」で始まる夏の季語

・「夏の生活」を表す季語

・「三夏」に分類される季語

月ごとの分類

5月の季語

6月の季語

7月の季語

水鉄砲を含む俳句例

庭中の椎の落花や水鉄砲/増田龍雨

石塀へ水鉄砲のためし撃ち/岡本眸

日に向けて高く上げ居る水鉄砲/篠原

子供等に水鉄砲とよき水辺/高濱年尾

子供等の水鉄砲とよき水辺/高浜年尾

老犬の水鉄砲を恐るゝ眼/青葉三角草

庭土の辷りやすさよ水鉄砲/増田龍雨

弟の生まれてうれし水鉄砲/米沢和子

役者の子水鉄砲に加はらず/阿片瓢郎

腕白に恋らしきもの水鉄砲/小沢昭一

水鉄砲なぜに下宿の未亡人/熊谷静石

けふは来ぬ喧嘩相手や水鉄砲/安部元気

水鉄砲浴びる妻篭の宿はずれ/松山節子

ちちははを水鉄砲の的に呼ぶ/井沢正江

ゴム草履水鉄砲でぬらす日々/細見綾子

水鉄砲避けて婦人とゆき向ふ/石塚友二

水鉄砲の筒先きわれに隣の子/足立刀水

前後から攻めて来る子の水鉄砲/林民子

苦笑い打たれてやりし水鉄砲/奥谷延子

声かけしばかりに水鉄砲くらふ/檜紀代

俳句例:21句目~

覗きたる桶の浅蜊の水鉄砲/木下りよう

外遊び嫌ひな吾子や水鉄砲/宮脇乃里子

身細めて水鉄砲の水となる/後藤比奈夫

山河古る水鉄砲の遊びして/岡田美佐枝

戦ひを知らぬ子ばかり水鉄砲/白井宜子

樹に池に降り来る音や水鉄砲/鈴木花蓑

水鉄砲真日に放てば虹吐ける/山下月秋

水鉄砲にも引金のありにけり/鈴木栄子

水鉄砲子の足もとは水びたし/目迫秩父

こめかみに水鉄砲をあてがひて/後藤夜半

声かけしばかりに打たれ水鉄砲/西田左近

大げさに撃たれてやりぬ水鉄砲/石丸泰子

水鉄砲受けて母の威新たにす/上田日差子

水鉄砲山河撃ちてし止まむかな/松山足羽

水鉄砲撃たれてやれば機嫌よし/松元桃村

水鉄砲松に走りて光りけり/長谷川かな女

水鉄砲芭蕉に載せてありしかな/増田龍雨

水鉄砲風呂戦場となりにけり/稲畑廣太郎

何度でも生死取り替へ水鉄砲/野末たく二

息の根を止めてくだされ水鉄砲/葉狩淳子

俳句例:41句目~

水鉄砲に撃たれし眼鏡拭ひをり/鈴木鷹夫

母が子へ水鉄砲のためし撃ち/奥野ただし

路地よりの水鉄砲にあとずさる/大橋一楼

明日テスト水鉄砲を打ちまくる/吉江テルヨ

水鉄砲いちばん好きな母を撃つ/小田切文子

手を挙げて水鉄砲で撃たれけり/山田美代子

笹舟を水鉄砲で送り出す/つぶやく堂やんま

水鉄砲をゆづりたくない夜もある/櫂未知子

風呂の戸を開けてとたんの水鉄砲/赤澤新子

水鉄砲とゞくや菖蒲植ゑし屋根/長谷川かな女

死に下手がまたも撃たるる水鉄砲/おおば水杜

何回も水鉄砲に打たれ死ぬ/木田千女「十夜婆」

声かけて水鉄砲をくらひけり/冨村みと「葱坊主」

水鉄砲父を射つときかがやけり/軒口敏之「氷室歳時記」