「真菰の芽」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「真菰の芽」について
【表記】真菰の芽
【読み方】まこものめ
【ローマ字読み】makomonome
子季語・関連季語・傍題・類語など
・真菰生う(まこもおう:makomou)
・かつみの芽(かつみのめ:katsuminome)
・芽張るかつみ(めばるかつみ:mebarukatsumi)
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季節による分類
・「ま」で始まる春の季語
・「春の植物」を表す季語
・「晩春」に分類される季語
月ごとの分類
真菰の芽を含む俳句例
里人はわすれ草とも花かつみ/蓼太
朝市や盛嵩高の真菰の芽/阿波野青畝
若菰を倒して舟の著きにけり/杏城子
沼溢れ田道をかくす花かつみ/石井桐陰
真菰の芽慈風は湖を来て光り/野竹雨城
花かつみ川蝉ふれて動きけり/青木月斗
水べりは独りの居場所花かつみ/手塚美佐
真菰の芽あひる汚れて遊びをり/平林孝子
真菰の芽斐川の入江のびにけり/和井白風
真菰の芽雨脚もほゞ数条なり/米沢吾亦紅
花かつみ気散じの歩を水辺まで/手塚美佐
雑目高水脈つくりをり真菰の芽/水橋白岩
若菰やぺろと水舐め風を切り/百合山羽公
かつみ咲く沼のあたりの青田かな/増田龍雨
かつみの葉の深きみどりも盆の頃/猪俣千代子
さゞなみをわづかに凌ぎ真菰生ふ/篠田悌二郎
真菰の芽おびただしはや白蛾ゐつ/川島彷徨子