か黝しに関連した俳句の例をまとめました。
か黝しを含む俳句例
八月の巖のか黝く東尋坊/高澤良一
日本の甍かぐろき文化の日/斎藤道子
星月夜かぐろく鳴るは狐川/巌谷小波
春月や室戸は沖のかぐろさよ/上村占
母奥に病むやかぐろきまで冬日/原裕
雪嶺の覗く苗代かぐろしや/石田波郷
人埋むる穴のかぐろき桜かな/橋本榮治
戦盲のかぐろき眼鏡ものを言う/三谷昭
日輪のかぐろきひかりお花畑/岡田日郎
花すももかぐろし風の小黒坂/恩田秀子
砂抱いてか黝き馬刀の虚せ貝/高澤良一
かぐろしや花茣蓙にゐる母の影/織部正子
初凪のかぐろき海に圧されゐる/伊東月草
十七夜水の宮こそかぐろしや/山田みづえ
新緑やかぐろき幹につらぬかれ/日野草城
月にさらす串蒟蒻のかぐろしや/巌谷小波
雨祈る火のかぐろくて盛夏かな/飯田蛇笏
すぐろ野を越え来し仏かぐろしや/巌谷小波
山椒の芽食べてかぐろき遊びする/中村苑子
聖金曜日かすむ浅間の裾かぐろく/後藤一朗
俳句例:21句目~
明けやすき列車かぐろく野をかぎる/巌谷小波
林檎真赤五つ寄すればかぐろきまで/野澤節子
降りそゝぐ雨にかぐろし蝌蚪の陣/高橋淡路女