竃猫に関連した俳句の例をまとめました。
竃猫を含む俳句例
荒神は瞬きたまひ竈猫/飯田蛇笏
廚戸に柿の葉ふれば竈猫/西島麥南
丸まりて顔のなくなり竃猫/山田不染
忽焉在り忽焉在らず竃猫/三宅清三郎
竃猫妊りをりてふてぶてし/大橋敦子
竃猫貧富も知らず眠りをり/村山古郷
しろたへの鞠のごとくに竃猫/飯田蛇笏
ガンジーの死を知る寺の竈猫/萩原麦草
主人散歩のそりのそりと竃猫/山口青邨
何もかも知ってをるなり竃猫/富安風生
在りやうも寂光の中かまど猫/倉橋羊村
新嫁の来るとも知らず竃猫/赤星水竹居
浜征くにだまりこくりて竃猫/萩原麦草
竃猫打たれて居りし灰ぼこり/中村汀女
かまど猫嫁の不機嫌知つてをり/長尾鳥影
大きすぎし顔を汚して竃猫/長谷川かな女
竃猫父はごろごろ寝て暮らす/熊澤さとし
竈猫みごもりをりてふてぶてし/大橋敦子
かまど猫家郷いよいよ去りがたし/鈴木渥志
もめごとに聞き耳を立てかまど猫/宮野寸青
俳句例:21句目~
毛を焼かれ這ひ出しきたる竈猫/瀧澤伊代次
竃猫火をかくすもの火に焼けしよ/中村草田男
かまど猫真顔というもありにけり/こしのゆみこ