灯の色に関連した俳句の例をまとめました。
灯の色を含む俳句例
神灯の色に染りて鏡餅/浅野京子
灯の色の楓を前や初風炉/小川正策
鬼灯の色づきゐたる子安神/森澄雄
灯の色も人恋ふ色や地蔵盆/藤原文子
鬼灯の色にゆるむや畑の縄/井上井月
この冬木独身寮の灯色塗る/友岡子郷
苗木売り夕餉の灯色遠く見て/桂信子
落鮎の遠き熊野の灯色かな/宮武寒々
灯の色の赤き一戸や笛の秋/加藤三七子
鬼灯の色つくす母消えぬべし/小林康治
友の忌の鬼灯色をとりもどす/萩原麦草
麦秋の大地共生の灯色かな/柴崎左田男
灯の色の赤さがゆゑに十夜かな/小杉余子
花冷えの灯の色ともる胸の上/千代田葛彦
霜の夜のことに灯の色鬼房忌/佐藤きみこ
鬼灯の色づきそめぬほゝゑまし/松藤夏山
ねむき灯色すみれ早咲く崖も闇/友岡子郷
住みかはる窓の灯色やちちろ虫/皆吉爽雨
書の面の灯色に代はり初明り/中村草田男
灯の色にさらす素顔の夜長かな/ふけとしこ
俳句例:21句目~
灯の色や指遊ばせて卓のばら/阿部みどり女
甲斐路ふかく夕蝶は灯の色にとぶ/長谷川秋子
湯葉ひさぐ雪解の店の黄な灯色/長谷川かな女