亡妻に関連した俳句の例をまとめました。
亡妻を含む俳句例
妻亡しの花魁草に夕涼み/森澄雄
亡妻の四十九日や花曇り/寺田寅彦
妻亡しの裏口残る雪厚し/石原舟月
百千鳥亡妻三十三回忌/八木林之介
亡妻の形見といふは羽抜鶏/上原恒子
亡妻の琴撫して見る秋の雨/寺田寅彦
亡妻の笑ひに似たる落葉風/石原八束
妻あるも地獄妻亡し年の暮/石原八束
牡丹忌と僣称すべく亡妻に/河野静雲
秋而今生亡妻ぞうつくしき/永田耕衣
身にしむや亡妻の櫛を閨に踏む/蕪村
ふと寄りて亡妻と冷麦食べし店/旭亮人
朝顔の朝永きにも亡妻を憶ふ/臼田亞浪
柊を挿すや妻亡く母も亡し/杓谷多見夫
ゆく春や下駄箱にある亡妻の靴/荒巻大愚
亡妻よ聴け観世音寺の除夜の鐘/河野静雲
法師蝉啼く日となりて妻は亡し/臼田亞浪
亡妻の名を呼びし迂闊さ昼寝醒め/富田潮児
妻亡しのむなしさもまたかぎろへる/森澄雄
膝までの亡妻のエプロン秋刀焼く/山本富万
俳句例:21句目~
虹二重一重が亡妻の世をつなぐ/小川原嘘帥
赤かぶらやさしく描き亡妻と二人/常盤芙美男
祭暮れ亡妻とはぐれしごと戻る/小林波留「天上」