耳打ちに関連した俳句の例をまとめました。
耳打ちを含む俳句例
十夜僧つと長老に耳打す/八木林之助
マクベスにたれか耳打ち夜の秋/石寒太
人払ひして耳打ちや高家の忌/井上宮子
水音の耳うち荻の角組まれ/和久田隆子
猿廻し猿の耳打ち聞いてをり/小島春鳳
耳打ちの人の初紅匂ひけり/冨田みのる
耳打ちの笹鳴なりし南畦忌/鈴木蚊都夫
耳打ちはこの鰰の一尾の値/宇多喜代子
隙間風耳打ち話洩るるごと/杉山久美子
耳打ちす扇のかげにそれとなく/下村梅子
耳打ちに春の日傘をたたみけり/内田美紗
耳打ちの手のひらひらと木下闇/内田美紗
耳打ちの耳の辺りの星座かな/水野真田美
花いまだ風が耳打ちしてゆけり/村越化石
どぶろくがあると耳打ち杣の宿/伊藤伊邦男
亀鳴くや羅漢の耳うち聞きとれず/田中水桜
春の蚊の耳打ちをして次の間へ/岡本まち子
耳打ちの僧から僧へ蝌蚪生まれ/岩淵喜代子
耳打ちの子の声かゆし花なづな/百瀬ひろし
耳打ちをしては寄りくる湯浴柚子/堀口星眠
俳句例:21句目~
金雀枝や子の耳打ちに背をかがめ/永井たえこ
熊手の値耳打ちすれば「そりゃ無理だ」/高澤良一