退院を使用した俳句

退院に関連した俳句の例をまとめました。

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退院を含む俳句例

牛蛙明日退院の太寝息/上月大輔

金玉隣へ贈り退院す/五十嵐播水

橙や一つ年とり退院す/石田あき子

退院の日を選びゐて蕪鮨/巌谷小波

筍飯無事退院の夫に炊く/蕪木啓子

冬ぬくし暦に記す退院日/土井朝子

退院の姉に二度咲く白桔梗/林民子

退院し花の世界に没入す/下村非文

繭玉の赤をつつきて退院す/石寒太

嵩減りし香水瓶も退院す/山田弘子

退院のはや一年や大石忌/石村与志

退院者送る霰の門に出て/下村ひろし

退院や春の常着に手を通す/高澤良一

退院も近く単衣を送り来し/高濱年尾

退院の靴そろへられ法師蝉/横山白虹

やゝ早き退院許可や大晦日/谷川紫竹

退院の荷解き北窓開きけり/田中純美

厄日過ぐ父退院の手配して/高橋悦男

向日葵の円光受けて退院す/蕨/和子

夫退院ふたゝび水を打つ夕ベ/及川貞

俳句例:21句目~

退院の妻の朝寝のいとほしき/本井英

退院の喜び青き踏みてより/高岡秀行

年詰る退院ならぬ友ふたり/近藤一鴻

退院の一歩春風まとひけり/朝倉和江

苦瓜の青香のうれし退院す/玉城一香

葉鶏頭夫に先んじ退院す/石田あき子

完治とは言へぬ退院木の葉髪/薦田伸子

仏生会金をつれて退院す/阿部みどり女

大安に退院虚子忌恒友忌/阿部みどり女

妻が贈りし衿巻の衿退院す/赤城さかえ

春二番退院の母背負はれて/古賀まり子

梨剥きて退院夫に仕へ初む/石田あき子

草木瓜や退院の夫受取りに/石田あき子

眼帯に小春まぶしく退院す/喜多くりふ

秋の蝉読まざりし書と退院す/桜井博道

退院の夜の団欒の枇杷すする/伊東宏晃

草萌や世にひとり増え退院す/古川澄子

退院の妻待つ障子貼り替ふる/川端喜峰

退院の挨拶だぶつく夏ズボン/高澤良一

退院の決まりし窓に小鳥来る/村田芳水

俳句例:41句目~

退院の目にとびこみし葱坊主/土屋恭子

退院の誰彼来ては日焼けをり/朝倉和江

退院の途次の暮春の中華蕎麦/高澤良一

退院も一つの別れ梅雨晴間/須藤かね子

退院をしてわが寺の露にあふ/牧野春駒

退院をして来てをられ秋簾/深見けん二

退院日大安なれど時雨れけり/田村武雄

こゝろもち痩せて退院秋袷/田上多歌史

鳶舞ふて梅雨の晴間の退院日/宮本繁雄

土用灸すゑてもらひて退院す/谷口かなみ

白桃すするけふ退院の一少女/石田あき子

退院の握手を医師と夏の雲/阿部みどり女

退院の日を惜しむ窓の芭蕉かな/吉田冬葉

退院のその後を聞けり芙蓉の辺/高澤良一

退院の街うららかに人織れり/柴田白葉女

明日退院花種蒔くときめにけり/矢野澄夫

その蒲団干し退院の日を待てる/西村和子

漬茄子のいろあざやかや退院す/影島智子

退院の夫の湯浴める柚子湯かな/角/裕子

退院前夜夫待つ椿さざめきて/石田あき子

俳句例:61句目~

退院の妻ときくなり除夜の鐘/五十嵐播水

不治退院の老婆見送る雁渡し/坂本童声子

退院のごとく君子蘭わが傍に/阿部みどり女

退院の荷のこまごまと木の芽雨/片山由美子

わがショール仮退院の夫かばふ/石田あき子

ほおずきをやわらかくして退院す/下条冬二

はこべらに退院の荷のどつさりと/小川春休

じゃがたらの花咲く島へ退院す/中井ユキ子

稲妻や明日退院の部屋に満つ/阿部みどり女

エープリールフールに決まる退院日/岡本一代

春めく日の衝動買ひなど退院以後/平井さち子

寒木瓜や去年の退院けふなりしか/五十嵐播水