閑居に関連した俳句の例をまとめました。
閑居を含む俳句例
小人我閑居シテ蕪蒸/後藤兼志
清貧の閑居矢車草ひらく/日野草城
蔵開するや閑居の小抽斗/尾崎紅葉
蔵開せんや閑居の小抽斗/尾崎紅葉
蜆掘るや閑居の村の境川/正岡子規
閑居して日傘の中の國訛/古舘曹人
子等成人吾等は閑居初明り/高木晴子
小人閑居土用蜆の小粒なる/井桁衣子
山科に閑居しここに竹の秋/田中冬二
老夫婦閑居あさがほ秋を咲く/及川貞
芸名をつぎて閑居や炉の名残/原月舟
藤の雨閑居の人の咳きこゆ/鈴木鷹夫
鴛鴦を盗まれて閑居春寒き/中川四明
今年竹立ち並びたる閑居かな/高野素十
閑居してよこしまならず山椒/清水基吉
閑居とは片隅に置く白日傘/神尾久美子
師の閑居春山家ともいはまほし/藤岡筑邨
閑居とは隅にたためる白日傘/神尾久美子
むかごもぐ稀の閑居を訪はれまじ/杉田久女
見えかゝる叔父の閑居や葱のぎぼ/正岡子規
俳句例:21句目~
閑居して去年今年ともなかりけり/高橋淡路女
閑居とはへつつい猫の居るばかり/阿波野青畝
閑居秋深うして猿に小鍋を洗はしむ/巌谷小波