暦日に関連した俳句の例をまとめました。
暦日を含む俳句例
暦日もなき山中や鶏合/和気魯石
万両や暦日めぐること速し/風三楼
初霜の降りて暦日過たず/浜渦美好
暦日を詰め蒼白の新日記/楠本憲吉
朴落葉山の暦日重ねけり/高澤良一
凍窯の罅に暦日ありにけり/松本圭二
初暦日曜の日をしらべける/正岡子規
山に来て暦日先んず夜の秋/福田蓼汀
山中に暦日ありて蝌蚪生る/遠藤梧逸
暦日や揺さぶりみても枯芭蕉/安住敦
蟻地獄在り山中の暦日に/松本たかし
冬木することの暦日創りけり/栗生純夫
暦日や鵜の糞白きめくら岩/磯貝碧蹄館
真珠揚げの日を朱々と初暦/日高ひろし
首飾りわが暦日は汚れたり/津沢マサ子
ごまめ喰ふ暦日めぐり来て迅し/角川春樹
古暦日々の消えゆくたしかさに/井沢正江
山葵の芽砂に暦日ありやなしや/川端茅舎
暦日の朝はあらたに万年青の実/飯田蛇笏
野火ふえて沼の暦日俄かなる/石井とし夫
俳句例:21句目~
暦日やみづから堕ちて向日葵黄/鈴木しづ子
蝸牛喪の暦日は過ぎ易し/安住敦「歴日抄」
麦の芽や地の暦日のいつはらず/長谷川素逝