熱気に関連した俳句の例をまとめました。
熱気を含む俳句例
熱気満つ会場に出す秋扇/稲畑汀子
七日堂熱気沈めの雪つぶて/田崎鶏童
換気口熱気の出づる木槿かな/辻桃子
火の山の熱気払へり葛嵐/下村ひろし
まなじりに百八燈の熱気かな/四條敦郎
寒稽古小窓に洩るる熱気かな/市東/晶
扇燈籠の熱気にゆらぐ立見客/高澤良一
朝寒の日や湯地獄の熱気踏む/内藤吐天
炎天の熱気持ち込む市営バス/高澤良一
炎帝の熱気容れざる鏡の間/櫛原希伊子
茄子を焼く熱気厨に籠りたる/高澤良一
鶏頭の熱気に老うや酔はやし/伊藤京子
ストーブの熱気に動く栞の尾/田川飛旅子
揺れぬ樹を真夜とり囲む熱気かな/桂信子
泳ぎ来し人の熱気とすれ違ふ/能村登四郎
しづかな熱気寒行後の僧にほふ/能村登四郎
向日葵の熱気夜も充ち人老けさす/西村公鳳
野馬追の熱気にいつか馴れてをり/稲畑汀子
泳ぎ子の熱気詰め込めり江の電は/殿村菟絲子
鈴と熱気跳人振りまくラツセラー/瀬野美和子
俳句例:21句目~
雪の匂ひと熱気たづさへ北より友/能村登四郎
青ほほづき山の熱気の袋染めん/阿部みどり女