旅先に関連した俳句の例をまとめました。
旅先を含む俳句例
旅先の街のぞめきも年の市/圭仙
旅先の風の津軽の氷水/高澤良一
旅先に針糸愛でる蕎麦の花/小平湖
旅先の電話短し鉄線花/古賀まり子
師に逢ふは旅先多し雁渡し/近藤一鴻
旅先の加賀の地酒に蓮の実/高澤良一
旅先の真つ赤な電気行火抱く/岡本眸
旅先の訛親しきむかご飯/鈴木美智子
旅先の雨脚見つゝとろろ汁/高澤良一
おぼろ夜や旅先ではく男下駄/あざ蓉子
旅先に用意のおしゃれ春日傘/稲畑汀子
旅先のビニール傘や初時雨/堀之内和子
旅先の夜店の中を風が吹く/猿橋統流子
旅先の暮らしのにほひ白子干/成瀬靖子
旅先の甘茶の柄杓取りにけり/宮/沢子
旅先の藻屑蟹めく目覚めとも/高澤良一
旅先の軽き恙のそば湯かな/松本たかし
旅先の雨の白朮火かざしけり/松村多美
旅先の飛弾に酌めるや薦豆腐/高澤良一
旅先へ父の忌めぐる花まつり/桂樟蹊子
俳句例:21句目~
旅先に鶴見て今年はじまりぬ/鈴木真砂女
旅先の小さき世帯や田螺煮る/楠目橙黄子
旅先の役者よりきし賀状かな/成瀬桜桃子