手相に関連した俳句の例をまとめました。
手相を含む俳句例
手相見の自信ありげの懐手/辻青歩
宵戎手相見の灯は別にあり/山田弘子
手相見の銀座の隅の寒灯/村松五灰子
ぶらり旅秋の山見て手相見て/杉浦一枝
墓洗ふ母とわれの手相触れて/大野林火
手相見に長寿と言はる額の花/山本忠吉
手相見の隣りいつもの虫売屋/高橋春灯
晩涼の母子手相を言ひ合へり/藤田弥生
柿冷ゆる重みよ孤独なる手相/品川鈴子
水仙に手相をたれて観世音/野見山朱鳥
秋風や手相できめる運不運/鈴木真砂女
第一銀行夜は手相見の春灯し/三好達治
螢来てともす手相の迷路かな/寺山修司
手相の灯唇紅濃きをおぼろとも/原田種茅
春火鉢手相読ませし手をかざす/中村汀女
若く死す手相の上の花ぐもり/野見山朱鳥
手相見に両手をひらく日脚伸ぶ/深見けん二
手相見に呼びとめられし秋思かな/影島智子
手相見の手持ち無沙汰や鳩吹けり/脇坂啓子
犀のような手相わが野に流れる酢/赤尾兜子
俳句例:21句目~
なんと赤ん坊の掌が手相もつている/池原眠洞
サングラスして手相見の順を待つ/長崎小夜子