能始に関連した俳句の例をまとめました。
能始を含む俳句例
光悦の笛筒凜と能始/玉川悠
床下に丹波大甕能始/福永法弘
能始観世屋敷に大鼓/長山順子
摺足に白進み来る能始/高橋睦郎
能始め鉾神の座す荒莚/巌谷小波
面箱に太夫正座や能始/大川千里
初島へ向う澪あり能始/田川飛旅子
息ながき男のこゑや能始/伊藤道明
神歌や上野の杜の能始/文挟夫佐恵
笛方のしづ~と出や能始/鈴木芳如
美しく狂うてみせし能始/百瀬美津
能始著たる面は弥勒打/松本たかし
衣擦の淋漓とありぬ能始/大庭紫逢
鼓座のいかれる肩や能始/下田童観
初島へ向ふ水脈あり能始/田川飛旅子
幕に立つシテに切火や能始/金井綺羅
息吸うて謡ひ出でたる能始/岩田由美
息長く呼び掛け出でて能始/三村純也
白洲ある古き舞台の能始/松本たかし
素袍著て楽屋込みをり能始/佐野ヽ石
俳句例:21句目~
お能始の一笛澄めるお幕ぬち/原田岐水
潮鳴りのときをり高し能始め/小澤克己
打ちつけし根つきの松や能始/小林幸太郎
能始とろとゐねむりはじめかな/染谷佳之子