妻籠めに関連した俳句の例をまとめました。
妻籠めを含む俳句例
妻籠に残る本陣榾火焚く/石川喜代
初旅の宿は妻籠に定めけり/磯野充伯
大根洗ふ妻籠の宿の車井戸/秋山花笠
妻籠の冬の壕舎と思はれず/萩原麦草
山法師妻籠は雨に変りけり/松本陽平
本陣の絶えなき榾火妻籠宿/金森久江
棗熟れ爪先上がりに妻籠宿/高際君子
妻籠に蓑虫の音をきく日かな/石田波郷
妻籠めにおのれもこもる青簾/岡本松浜
妻籠宿格子戸毎に菖蒲挿す/降幡加代子
妻籠路や木樋にころげ栗の毬/河村素人
雪の声聴こゆ妻籠の檜風呂/小川原嘘帥
馬籠より妻籠まで提げ朴落葉/浦野芳南
くすぶれる妻籠の宿の春火鉢/江口ひろし
みちをしへとんで妻籠の一里塚/大橋敦子
人去りしあとつばくろの妻籠宿/橋本榮治
客を得て打つ新蕎麦や妻籠宿/松本二三女
濯ぎ女に垂るる藤の実妻籠宿/豊長みのる
妻籠に遠く野火の手上がりけり/冨田みのる
妻籠宿さるのこしかけ並べ売る/瀧澤伊代次
俳句例:21句目~
妻籠路や宝珠ひねりの栗きんとん/高島筍雄
妻籠雛へなへな坐せり恋古りぬ/平井さち子