一番星に関連した俳句の例をまとめました。
一番星を含む俳句例
裘一番星と呟けり/飯島晴子
夏蚕眠る明神岳の一番星/中拓夫
甘露忌の一番星を湖の上/長田等
暦売一番星を見上げゐし/渡辺恭子
根気よき竹馬一番星奏づ/禰寝瓶史
秋風の一番星が眉の上/千代田葛彦
芒野や一番星が帽子掛/磯貝碧蹄館
葭切や一番星の低く出て/永久甲三
一番星二番星海苔はげみ漉く/有働亨
一番星二番星海苔漉きいそぐ/有働亨
一番星鶲はいつか来てゐたり/原田喬
雪ぐにや一番星は棘をもつ/成田千空
風が澄む谿の一番星の赤子/関田誓炎
これやこの一番星の犬ふぐり/三村純也
バルコニー一番星は風が呼ぶ/田口一男
故郷遠く一番星は蜘蛛の囲に/今瀬剛一
椰子涼し一番星はどこに出る/岩崎照子
畦塗りが畦に塗りこむ一番星/栗生純夫
羽子板市一番星にずばり買ふ/渡辺恭子
野分あと一番星の置きみやげ/大西比呂
俳句例:21句目~
鴨啼いて一番星の出てゐたる/石井とし夫
カチユーシヤも一番星も端居かな/西本一都
一番星枇杷の実よりも近くなる/千代田葛彦