地鳴りに関連した俳句の例をまとめました。
地鳴りを含む俳句例
一国は地鳴りせしあと寒鮃/斎藤梅子
末枯や地鳴りしづかに電解炉/有働亨
冬の海荒ぶ熊野が地鳴りして/茨木和生
地鳴りめく読経や四万六千日/三谷敏子
海波折れ地鳴り穹鳴り雪月夜/石原八束
頬白の地鳴かそけし草城忌/石田あき子
地鳴きして岳去り難き日雀をり/澤田緑生
地鳴りして湯柱の立つ雪間かな/井桁蒼水
地鳴りして火を噴く山の野分かな/上村占
火の島の地鳴りつづきの墓洗ふ/吉田亜司
軽い田に膝刺し遠い湖から地鳴り/隈治人
迅風凍つ火口地鳴りの人小さし/石原八束
闇ひさし闇ひさし地は地鳴せり/片山桃史
阿蘇寒し地鳴り地獄のこゑ天に/石原八束
地鳴りしてお会式太鼓近づけり/伊藤伊那男
海鳴りの地鳴りとなりし海桐の実/関口祥子
蛇走りいくさの地鳴りふつと消ゆ/熊谷愛子
地鳴りめく音よとろろを擦りくるる/藤岡筑邨
春の鮒不意に地鳴りのみなもと何処/金子兜太
死が残す地鳴りに浮きぬ夜菊の白/加藤知世子
俳句例:21句目~
火口地鳴りの背をのして嘶く凍え馬/石原八束