刺青に関連した俳句の例をまとめました。
刺青を含む俳句例
刺青の漢ゆ四万六千日/角川春樹
水兵の腕の刺青小六月/楠本莞爾
刺青に通ふ女や花ぐもり/日野草城
刺青の牡丹のさわぐ夏祭/水原春郎
刺青の男も来たる溝浚へ/小西領南
刺青の裸体茂りを出て来たり/六角耕
夏風や昼寝さめたる刺青師/西島麦南
瀧行の媼が秘めし刺青かな/東條素香
羽子板の悪役刺青匂ひけり/水原春郎
刺青のゑのぐ溶きけり二月尽/今岡直孝
氷を供ず草履素足の刺青師/友永佳津朗
炎天や刺青錆びるをとこたち/丸山嵐人
霍亂やすでにさめたる刺青師/前田普羅
おぼろ夜や浮名立ちたる刺青師/日野草城
目刺青し富士麓までよく見える/岩間民子
祭絆纏脱ぎ捨つ刺青は八重垣姫/上井正司
鉄を打つ人桃の刺青上はくに/田川飛旅子
鋳掛屋の蠍の刺青も身に入みて/宮坂静生
黥文はイデオロギーや片肌脱/中村草田男
青梅雨の翳は身に濃し刺青老ゆ/文挟夫佐恵
俳句例:21句目~
身に入むや刺青見せて泣く女囚/樹生まさゆき
星曼陀羅いれずみのごと悲哀負ふ/永田耕一郎