火口壁に関連した俳句の例をまとめました。
火口壁を含む俳句例
便追を仰げば火口壁近し/目黒十一
傘傾け冷夏孤りの火口壁/古舘曹人
火口壁牢獄なせり月涼し/福田蓼汀
秋風や火口壁上登山馬/大岳水一路
一握の秋草しかと火口壁/鳥海むねき
万緑の隠しきれざる火口壁/飯島正人
噴烟の捲き湧く火口壁凍る/石原八束
噴煙のある火口壁霧氷濃し/平野竹圃
橇ゆきし奥処夕澄む火口壁/小林碧郎
秋燕や雲押しのぼる火口壁/岡田日郎
騎初の馬上に火口壁めぐる/向野楠葉
火口壁石落ちてゆく夜鷹啼く/中島斌男
火口壁雪崩をさそふ雲過ぎつ/澤田緑生
火口壁霧に沈めり洋燈ともす/中島斌男
阿蘇寒し赤よな染めの火口壁/石原八束
火口壁に咳きて胸病み視界病む/石原八束
火口壁の死角うつろに没日冴ゆ/石原八束
火口壁の身の影北風に舞ひ暗む/石原八束
火口壁星合の空にしづかなり/水原秋桜子
火口壁枯れ果つ底に湖たたへ/深見けん二
俳句例:21句目~
火口壁の凍てにつまづきうづくまる/石原八束
火口壁まなかひに失せて霧吹けり/水原秋櫻子