酸橘に関連した俳句の例をまとめました。
酸橘を含む俳句例
酸橘一箱暮れ白波の汀暮れ/小澤實
谿空の夕星酸橘しぼりけり/中岡毅雄
すだちもぐ装束となり現れし/宇山久志
初酸橘十指からめて拭いけり/丸岡/忍
夕風や箸のはじめの酸橘の香/服部嵐翠
岩瀬ばかりに累々と酸橘熟れ/友岡子郷
空澄みて今年もすだち贈る頃/藤江駿吉
もぎたての青きすだちや掌に三つ/森龍子
包丁のまへに玉置く酸橘かな/百合山羽公
土瓶蒸し京ならではの鱧すだち/高木晴子
庖丁のまへに玉置く酸橘かな/百合山羽公
朝発ちの屋島に買ひし酸橘かな/河野友人
贈り来しすだちに鳴門潮偲ぶ/野村くに女
酸橘得しされど秋刀は旬ならず/高澤良一
青すだち愛でゐて旅の詩育つ/加藤知世子
すだちしぼる手許や阿波の女なる/京極杞陽
すだち噛む六腑に乱のきざしあり/熊谷愛子
焼きものに是あるかなの酸橘かな/高澤良一
おくんちの酸橘のいたく沁みにけり/古舘曹人
すだちてふ小つぶのものの身を絞る/辻田克巳
俳句例:21句目~
ふたり住むある日すだちをしたたらす/黒田杏子