鍼に関連した俳句の例をまとめました。
鍼を含む俳句例
とも寝して鍼立寒し恋の丸/秋色
極月の西の橋詰鍼どころ/古舘曹人
釣針も鍼も供へて針千本/稲元稲月
鍼口に風のしみけり年のくれ/許六
鍼灸の外で鶯啼いてをり/鈴木鷹夫
一泳ぎせり鍼灸の待ち時間/茨木和生
月光の鍼ぴしぴしと冬木立/吉田朔夏
神農の虎と酔ひゆく鍼灸師/羽田岳水
良き馬に鍼一ッすや寒の入/石井露月
伯楽が鍼に血を見る冬野かな/黒柳召波
封を切る鍼の手触り初仕事/木村日出仲
楽しくもあるかな日永按摩鍼/尾崎紅葉
鍼もする僧が調度や榾埃/菅原師竹句集
鍼打つや秋の簾を日はこぼれ/三島広志
鍼灸の背にけぶらす余寒かな/浅野総子
橋の灯の水に鍼なす余寒かな/千代田葛彦
生海鼠にも鍼こころむる書生哉/與謝蕪村
身に打ちて鍼をたのみの秋ひでり/吉村正
鈴虫を鳴かせてをんな鍼師住む/前山松花
鍼按の眼のみひらけぬ浴衣かな/飯田蛇笏
俳句例:21句目~
鍼按のさげすむとなきこころいき/飯田蛇笏
陽を得て睦めよ鍼医の杖と葱坊主/磯貝碧蹄館