異邦人に関連した俳句の例をまとめました。
異邦人を含む俳句例
舌端に風景かくす異邦人/堀本吟
水引や奥の院より異邦人/北野民夫
水焔は遠し炎昼の異邦人/石黒一憲
法善寺横丁素通り異邦人/小原康司
異邦人妻の小春と鵙の墓/巌谷小波
異邦人見る眼も死ねり緑蔭老/林翔
節分や鳩の豆買ふ異邦人/佐藤弘子
夏葱をさげて典座の異邦人/小川斗夢
熱帯夜天降る駱駝と異邦人/白石司子
異邦人窓つくろへり鳥雲に/堀口星眠
異邦人箸を短く寿司を食む/和田郁子
たんぽぽの身の半分は異邦人/小林敏子
秋の夜の薄闇に逢うて異邦人/日野草城
蘭剪つて蘭の香に佇つ異邦人/奥田恵美
香水や弥撒へ子を抱く異邦人/新井英子
城の落葉踏む音鳩と異邦人/鍵和田ゆう子
異邦人とゐて十二月八日かな/米山杜城子
異邦人どうしが分つ木椅子の冷/有馬朗人
異邦人枇杷食べて種いぶかしむ/細見綾子
ここにして日蔭ただ恋ふ異邦人/稲垣きくの
俳句例:21句目~
バチカンに逃げ水を追ふ異邦人/上田フサ子
異邦人めきてたたずむ霧の波止/永野由美子