スプーンに関連した俳句の例をまとめました。
スプーンを含む俳句例
煌々と厚物白菊スプーン弁/高澤良一
スプーンで西瓜夜景の大都会/伊関葉子
スプーンに船の曲線冬ざるる/大石雄鬼
窓に風花スプーンに炉火明り/山田弘子
花種蒔く古きスプーンも一用具/岡崎光
とり落す銀のスプーンや夜の秋/三橋迪子
スプーンにうつりし顔も四月かな/皆吉司
スプーンに西日掬ひてひとの死よ/黒鳥一司
メロンにも銀のスプーン主婦好み/高濱虚子
寄居虫にスプーンばかり並ぶ昼餉/横山白虹
寒夕焼スプーンが曲るまで待てよ/永末恵子
新涼の豆腐を崩す木のスプーン/濱田のぶ子
スプーンに貌が歪んでいる/晩夏/中内かず子
ティーカップとスプーンの対話台風裡/芹山桂
小鳥来るスプーンひとつの患者食/岩永トヨノ
春やスプーンに乗りて一箇の角砂糖/大高弘達
むぎこがしスプーン嘗めなめ顔うつす/原田種茅
私買つてこのスプーン初夏と名づける/阿部完市
小さなスプーンを虹立つ市場でなめてみよ/夏石番矢
ながいながい夕焼けの後スプーンのグラニュー糖に星迷い込む/小守有里