山腹に関連した俳句の例をまとめました。
山腹を含む俳句例
天辻の山腹使ひや蝿叩/辻桃子
山腹に百八燈の一文字/清崎敏郎
山腹の家寒暖に従ヘり/飯田龍太
山腹に鳥を下ろせし遅櫻/高澤良一
山腹の冬田の上や昼の月/寺田寅彦
山腹へ汽車入れ傾山笑ふ/川原つう
山腹に灯りがひとつ西行忌/木内怜子
山腹に灯見えぬあれや桜寺/正岡子規
山腹の家並の照りや初手水/長崎玲子
山腹の赤い華表や蕎麦の花/寺田寅彦
山腹へ列車を入れる牡丹雪/五島高資
磐梯の山腹に入り田螺食ふ/有馬正二
袋掛山腹かけてすゝみをり/清崎敏郎
山腹に暖気一點やまざくら/木附沢麦青
山腹に道あり花をつゞりたる/高濱年尾
山腹の遠花菜畑ちぎり絵めく/高澤良一
味噌なめて釘打ちに行く山腹へ/坪内稔典
山腹に暁けの灯ひとつ初荷着く/東條和子
山腹に霧がにじます灯をならべ/相馬遷子
山腹の模糊たるはつるうめもどき/福永耕二
俳句例:21句目~
山腹をめぐると知らず花野来し/大須賀乙字
山腹にかたまり凍つる墓石かな/阿部みどり女