世紀末に関連した俳句の例をまとめました。
世紀末を含む俳句例
冬燈灰皿にある世紀末/藤田弥生
世紀末の冬の闇から赤軍派/矢島渚男
世紀末の寒さ古書街の寒さ/黒田杏子
世紀末の水透明に少女佇つ/寺井谷子
世紀末焼かれし森を鳥渡る/仙田洋子
世紀末誇りも高き梨である/武田和郎
棒鱈の棒のいよいよ世紀末/宮坂静生
いたく妻ら風船飛ばす世紀末/平田栄一
マスクして嗅ぐ東京の世紀末/山田径子
世紀末の光に透かし障子貼る/仙田洋子
世紀末よき子を産めよ嫁が君/前澤宏光
世紀末チェホフの女泳ぎだす/高澤晶子
餅花に叩きをかけて世紀末/大木あまり
木の股に月よ吹かるる世紀末/宇多喜代子
身の丈のカーテンを引く世紀末/攝津幸彦
世紀末からすは利口になるばかり/土居漠秋
世紀末の南洋にいる卓にガルーパ/伊丹公子
沈む庭園のとびたつ彩追う世紀末/伊丹公子
精霊とんぼ群れ飛ぶ世紀末七月/八木原祐計
世紀末という言葉帰化植物素直に咲き/小林仁子
俳句例:21句目~
ラテラルモレーンの鋭意みている世紀末/伊丹公子