塵芥に関連した俳句の例をまとめました。
塵芥を含む俳句例
朧より水運び来し塵芥/原裕
勅封の塵芥文書曝涼す/丘本風彦
塵芥車滴り長し二月尽/沢木欣一
枯芝に大学祭の塵あくた/行方克己
待つ春や氷にまじる塵あくた/智月
塵芥夫凍て蟹殻の紅こぼす/莵絲子
陸続と仕事始の塵芥車/名久井清流
冬の暮塵芥の穴死ぬ如し/小川双々子
凍水仙生き生き朝の塵芥車/宮坂静生
塵芥に空瓶光る鯉のぼり/百合山羽公
塵芥の捨場寒星かゞやけり/右城暮石
塵芥車椿煽つてゆきにけり/冨田正吉
寒波来る二つ三つと塵芥袋/山口卓郎
敬老の日塵芥奉行命ぜらる/中尾硫苦
春闘のビラ貼つて来る塵芥車/芝由紀
魔巣立ちひかり流るる塵芥/成田千空
塵芥車も春闘参加車体に字/田川飛旅子
夫への思慕をさえぎる塵あくた/鎌倉佐弓
塵芥車も怠けたき日か浮寝鳥/鍵和田ゆう子
大寒の生きては塵芥を出しにけり/村越化石
俳句例:21句目~
鈴は己れに涼しく振つて塵芥車/加藤知世子
輸送船はかなし波止場の波の塵あくた/栗林一石路