紺絣に関連した俳句の例をまとめました。
紺絣を含む俳句例
鶯に山家の人の紺絣/鈴木鷹夫
刈田ゆく袖を四角に紺絣/桂信子
山妻の着る紺絣露の秋/山口青邨
紙を漉く冬百日の紺絣/山田春生
紺絣冬の初めの音立てぬ/原田喬
ぼろ市や塀に拡げし紺絣/渡辺育子
紺絣春月重く出でしかな/飯田龍太
蕪はこぶ女盛りの紺絣/つじ加代子
冬待つや白善くいでし紺絣/野村喜舟
友の忌の黴ほのかなる紺絣/古沢太穂
少年の風邪の三日を紺絣/蓬田紀枝子
綿虫やひと日身につく紺絣/藤田湘子
花冷の羽織りて父の紺絣/鈴木しげを
菜の花や旅路に古りし紺絣/沢木欣一
藤咲くや妻なき人の紺絣/柴田白葉女
凧の子や仕立おろしの紺絣/高橋淡路女
秋の田やむかし似合ひし紺絣/高柳重信
背骨の型に褪せ草取の紺絣/加藤知世子
郷はるかに紺絣着て母の冬/神尾久美子
光太郎忌わが紺絣着古りたり/富岡掬池路
俳句例:21句目~
紺絣野を焼きし香の沁みゐなり/戸川稲村
花冷えや老いても着たき紺絣/能村登四郎