入相に関連した俳句の例をまとめました。
入相を含む俳句例
入相の鐘に痩せるか山桜/智月
入相の鐘も聞えず春の暮/芭蕉
入相の響の中やほととぎす/羽紅
入相をつく~ぼうし秋寒し/百万
立よれば入相聞ゆ嵯峨の柿/成美
返り咲く入相桜道成寺/酒井小蔦
入相の鐘なほ暮れず薪能/稲畑汀子
入相の鐘鳴り渡る新樹かな/あふひ
入相はかねて覚悟や三井の秋/入江
晩鐘に雫もちらぬ若葉かな/千代尼
池を呑犬に入相花のかげ/榎本其角
入相の鐘にほどかれ花御堂/清水悦子
入相を裏の田で聞く柳かな/浜田酒堂
はるさめや夕入相のかね遠き/羅蘇山人
入相の秋の鐘きく葱提げて/稲垣きくの
入相の鐘に消えゆく帰雁かな/小坂灯村
入相や霧になり行く一つづつ/黒柳召波
晩鐘を空におさゆるさくらかな/千代尼
入相の桜が散つてをりにけり/楠目橙黄子
気のはらぬ入相聞きて梅見かな/斯波園女
俳句例:21句目~
入相のひびきの中やほととぎす/野澤羽紅女
木がらしに入相の鐘をすずしめよ/野澤凡兆