春曉に関連した俳句の例をまとめました。
春曉を含む俳句例
春曉の砂濱あれば足跡あり/篠原
春曉やかの文楽の甘納豆/龍岡晋
春曉や眼薬さぐる枕上/野村喜舟
春曉の郵袋の一漁村分/猿橋統流子
春曉や枕もとなる御唐櫃/高田蝶衣
吹きわかれ春曉の鳩腋紅し/小林康治
春曉の夢の女は鬼女なりし/岩崎照子
春曉の海海光のいまだなし/大橋敦子
春曉や見たきもの巣の時鳥/渡邊水巴
鶺鴒のゐて春曉の神田駅/伊藤いと子
春曉の卵をどりて煮られけり/岩崎照子
春曉の雲に埋まりし御師部落/岡田日郎
春曉や牧に盛らるる牛の塩/金箱戈止夫
春曉や田水にすつと日が走り/松村蒼石
春曉の雲咲き八重の薔薇となる/石塚友二
春曉や夢の尾消ゆる屏風の絵/松根東洋城
春曉や子捨ての浜に若狭富士/小島千架子
春曉や赤く塗りたる下足札/久保田万太郎
春曉をことりと老母さみしきか/中村明子
春曉を覚めんとすなり仮の世に/田川飛旅子
俳句例:21句目~
春曉やしらみそめたる床ばしら/久保田万太郎