曲馬団/サーカスに関連した俳句の例をまとめました。
曲馬団/サーカスを含む俳句例
銀漢や兄弟多き曲馬団/日原傳
事古りし招魂祭の曲馬団/松本たかし
北風やかなしき楽の曲馬団/福田蓼汀
海越えて来る曲馬団銀河濃し/森田峠
炎天や象をひき行く曲馬団/富田潮児
秋風に天幕はためく曲馬団/吉屋信子
サーカスの緊張解けし隙間風/きよみ
鳥交るサーカス団に欠員2/内田菫一
春浅し表情かたしサーカス嬢/湊松峙
寒星夥しサーカスのあとの天/斎藤爾
こと古りし招魂祭の曲馬団/松本たかし
サーカスの跡の方形星月夜/高橋謙次郎
サーカスの天幕の裏の干毛布/宮坂一巵
サーカスの象吊る港十二月/野溝サワ子
サーカスの無数のロープ初燕/吉原文音
草の芽に遠きサーカス少女かな/今井聖
強西日サーカス団に逃場なし/三好潤子
サーカスの少年の汗宙に跳ぶ/太田常子
サーカスの赤裏テント寒興業/右城暮石
天幕を畳むサーカス冬銀河/小田実希次
俳句例:21句目~
夏草にサーカス小屋の杭を打つ/小西水
サーカスの去りし凍土獣臭す/加藤征子
氷河割れサーカス団の来る明日/滝口千恵
秋近くサーカスめぐり来りけり/相島虚吼
風袋ぐるみサーカス夕日雀の冬/宮津昭彦
お台場にサーカス来たり花の雨/若月栄枝
けふ来たるサーカスの銅羅夏祭/岸風三楼
サーカスに売られてみたし秋の暮/皆吉司
サーカスのじんたがふやす鰯雲/高橋勇三
サーカスの犬枯芝をゆく犬見る/古屋秀雄
サーカスの子の宙返り小六月/小林いまよ
サーカスの子等横浜の雲となる/攝津幸彦
サーカスの馬より遠く銀杏散る/杉野一博
サーカスの虎降ろさるる冬の駅/井上弘美
サーカスの象と撮られて暖かし/小林光枝
城跡にサーカス立つやお正月/後藤とく子
春泥を残しサーカス発ちにけり/菅原鬨也
桃もいで大サーカスのくる盆地/斉藤夏風
サーカスをとりまく色の悪しき/宇多喜代子
冬すみれ濃しサーカスの天幕の中/内藤吐天
俳句例:41句目~
サーカスのテントまるごと冬灯/岩淵喜代子
川近くサーカスの来る白夜かな/中尾有爲子
巣作りの蜘蛛のサーカス始まれり/橋本正幸
サーカスに二月の海の照るかなしさ/有働亨
サーカスの象に北見の月のぼる/青葉三角草
サーカスが来ていた頃の赤とんぼ/小澤克己
鉄道草われサーカスに売られし子/攝津幸彦
みちのくにサーカスが来る桐の花/坂本宮尾
うす羽かげろう山裾に孵るサーカス/山中葛子
サーカス去りし地くぼみをり夕焼す/大石悦子
サーカス来てわが病む冬の天囃す/小川双々子
サーカス見たき母の希ひや孔雀草/山田みづえ
サーカスの火の輪にいつもある吹雪/対馬康子
サーカスの来てゐたころの赤とんぼ/小澤克己
サーカスの去りて鬼の子残さるる/片岡眞紀子
鉄鎖鳴らす象サーカスは風棲む森/伊丹三樹彦
サーカスの天幕ふくらむ枯野の午後/内藤吐天
麦の芽にサーカスの楽とどきけり/加藤三七子
クラリオネット、遠い月夜の曲馬団/大越吾亦紅
サーカス團がつれ去ってゆく月の模様/藍原弘和
俳句例:61句目~
サーカスのはためきわたり裏枯れたり/小林康治
サーカスとキャンプは確保床屋の子/笠井百合彦
サーカスの募よりたやすく冬野に出る/橋本美代子
サーカスの幕よりたやすく冬野に出る/橋本美代子
サーカスはじんたの楽に三角の空を攫ひてふるさとあふる/安藤昭司
いくつかの悔いは残れりその中にかの日サーカスに行かざりしこと/森本平