バーに関連した俳句の例をまとめました。
バーを含む俳句例
偽聖者尿る夜霧のバーの裏/小林康治
凩に追ひ落されて地下のバー/白鳥峻
大学でもバーでもない春の闇/石井哲夫
肝吸に隣のバーのネオンかな/鈴木鷹夫
邂逅のなほバー勤め街の梅雨/皆吉爽雨
バーは夜の言葉が腐るアマリリス/有働亨
バーを出て霧の底なるわが影よ/草間時彦
バー温し年豆は妻が撒きをらむ/河野閑子
夏果ての帽子をバーの釘に掛け/福島壺春
打水の向ひのバーに及びけり/鈴木真砂女
春雷や帰りたくなきバーの椅子/戸板康二
桐一葉踏んで入りけり神谷バー/鈴木鷹夫
秋刀焼く昨夜のバーが横戸開け/河野南畦
京都あるバーの灯影はスリットで/楠本憲吉
夫と来てバーの止り木裾冷えす/石田あき子
春淺し止まり木と呼ぶバーの椅子/戸板康二
白南風や船員バーのギリシア文字/市川栄司
白南風や古きジャズ弾くピアノ/バー/角川春樹
バーのマダム飲み屋の女将梅雨ふかし/鈴木真砂女
浅草にかくも西日の似合ふバー/大牧広「昭和一桁」