述ぶに関連した俳句の例をまとめました。
述ぶを含む俳句例
志すこし述べたり初日記/下村非文
人を避く述志の詩や黄水仙/田口一穂
放屁虫神の言葉を人が述べ/太田寛郎
春めくや人に仕へし述懐も/永井龍男
百歳を囲み曾孫が年賀述ぶ/大内逸山
頬被りして一理ある事述べる/工藤力
初電話少し用事も述べにけり/白岩三郎
口上を述へたりな鮭の四半分/尾崎紅葉
君が代と菠薐草につき述べよ/高原信子
恐竜的存在として賀詞述ぶる/高澤良一
聴診器あてられしまま御慶述ぶ/藤井啓子
口開けてせりふ述べさう壬生の面/穐山珠子
手焙を撫でては所思を述べにけり/小路紫峡
水芭蕉思ひ述べざる如く咲く/久保田月鈴子
看護婦に先づ御慶述べ妻見舞ふ/村木海獣子
おばさんしきりに述べる背高泡立草/五島高資
はるかなる伊予の句碑にも御慶述ぶ/轡田幸子
賀辞述べし口開けられて咽喉診らる/槫沼清子
くちなはのながながと意を述べゐたる/大石悦子
水撒いてことごとく東どいつ人述べる/阿部完市