僧衣に関連した俳句の例をまとめました。
僧衣を含む俳句例
銀漢や僧衣の裾の闇暑し/小林康治
外套の下は僧衣の足袋白し/島田青峰
どくだみの花溝細め僧衣の父/大井雅人
吹はじめ雑木山より僧衣出づ/加藤正子
強霜に僧衣きりゝと夜座支度/豊田泰淳
紫は僧衣に如かずうつぼ草/神尾久美子
雲の峰より自転車の僧衣くる/中山一路
一枚の僧衣にて足る生涼し/野見山ひふみ
修道僧衣ひらひらと去り残る羊/伊丹公子
蔭干しの僧衣にすがり黄金虫/木場田秀俊
藻の花や僧衣は風の棲みやすく/中尾杏子
衣紋竹に僧衣おかしき風ありぬ/島田青峰
被てみたきもの羅の緋の僧衣/正木ゆう子
避暑にして僧衣のごときもの纏ひ/石嶌岳
雄の蝉はなにか蹴ちらし薄い僧衣/渋谷道
うすものの僧衣に透けて揚羽過ぐ/関森勝夫
脱衣場に僧衣かしこき二月の温泉/宮武寒々
霜除としたり僧衣のやうなもの/吉本伊智朗
黄昏が舞い降り僧衣ひらひらす/関戸美智子
アユタヤのもろこしの黄は僧衣の黄/高澤良一