血の色に関連した俳句の例をまとめました。
血の色を含む俳句例
万緑や血の色奔る家兎の耳/河合凱夫
木歩の碑血の色に咲く寒椿/毛塚静枝
編笠の緒の血の色に風の盆/星野紗一
血の色の夕焼に歓喜蚊食鳥/羽部洞然
血の色の蟹と後悔浮く谷間/阿部完市
コロッセオまた血の色の西日さす/林翔
日に透ける鶏冠血の色原爆忌/大橋敦子
秋暑し血の色淡き爪を切る/杉本加津子
肩くだく花の嵐は血の色に/小松崎爽青
鶏頭は根まで血の色血族なし/大井雅人
はまなすの実の血の色に五稜郭/石川宏子
城の花散り重なりて血の色に/小松崎爽青
かざす手に血の色透けて鵙日和/片山由美子
かざす手の血の色ぞよき啼く雲雀/臼田亞浪
ドレスは血の色歌手に残暑来る/山本はじむ
国華てふダリア混血の色もてる/梶山千鶴子
指を透く血の色さくら蕊降れり/千代田葛彦
血の色のすももをたべて獣めく/荏原やえ子
血の色を何処にしまひし大白鳥/小泉八重子
万延元年の血の色に咲き曼珠沙華/伊藤いと子