次の間に関連した俳句の例をまとめました。
次の間を含む俳句例
笹酢や次の間赤き鏡掛/西宮陽子
次の間も利休の軸や冬館/高越素堂
次の間も畳明るし筆始/柴田佐知子
叱られて次の間へ出る寒さかな/支考
次の間へ白き手がのび心太/柿本多映
次の間も薬草の荷か雪明り/友岡子郷
しかられて次の間へ出る寒さかな/支考
次の間へ襖の松のつづきをり/奥坂まや
呵られて次の間へ出る寒さかな/各務支考
年の夜の次の間ともし寝ねにけり/青陽人
次の間が呼吸はじめる二月かな/山本敏倖
次の間もその奥の間も菊月夜/小原寿々美
夜鷹鳴く次の間くらき旅の起居/稲垣きくの
春の蚊の耳打ちをして次の間へ/岡本まち子
次の間といふうすやみの水仙花/鷲谷七菜子
次の間へ歩きながらに浴衣ぬぐ/波多野爽波
絨毯の薔薇が次の間までひらく/正木ゆう子
次の間がありて仔猫の道はなし/長谷川かな女
次の間へ湯を飲みに立つ夜長かな/岡本癖三酔
次の間へ鈴虫籠を袖屏風/竹腰千恵子/『和景』
